【横浜の風景】滋賀県の飛び地:桜木町と掃部山

桜木町駅は、個人的に思い入れの深いところです。

f:id:bluetears_osaka:20160710094512j:plain

初めて横浜に来たときの初めての待ち合わせ場所が、東急東横線桜木町駅でした。その頃からは大きく姿を変えていますけど、その駅名は悶々としていた当時の思いを呼び覚ましてくれます。

www.youtube.com

かくして、滋賀県生まれの山崎まさよしのほろ苦い名曲を口ずさみながら、それに似つかわしくない晴天のもと、少し移動します。けっこうな坂道を上らないといけません。

f:id:bluetears_osaka:20160718203437j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160710095130j:plain

掃部山が何故に掃部山と呼ばれているかというと、これですね。

f:id:bluetears_osaka:20160710095331j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160710095257j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160710095521j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160710095420j:plain

掃部山公園 - Wikipedia

この銅像の存在を知ったのは最近です。

そこが桜の名所だと知ったのは、さらに最近のことです。

matome.naver.jp

f:id:bluetears_osaka:20160718205933j:plain

ま、それはともかく、これは思った以上にでっかいですねえ。台座の上の銅像が戦時中の金属供出によって失われた後、戦後再建されたというのは、敦賀の大和田荘七像などと同じです。

【敦賀の風景】旧大和田銀行本店 - 大塚愛と死の哲学

f:id:bluetears_osaka:20160710095409j:plain

それにしてもこの銅像、もちろんまずは正面から撮るわけですが、それ以上に背後からの構図を狙いたくなります。

f:id:bluetears_osaka:20160710095548j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160710095623j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160710095652j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160710095750j:plain

確かに、井伊直弼がいなければ横浜開港もなかったかもしれないわけで、横浜にその銅像があるというのは故あってのことだとわかります。とはいえ、そのことを今の横浜市民がどこまで日常で身近に感じているかと言えば…どうなんでしょう。

差し当たり、横浜市西区と彦根市との交流関係は、それなりに蓄積があるみたいですね。

www.youtube.com
www.youtube.com
www.youtube.com
www.youtube.com

西区の友好交流都市、彦根市! : 横浜市西区ホームページ

【草津の風景】みずの森のハスたち

烏丸半島の群生地のハスはあのような状況ですが、みずの森のハスたちは、例年通りに花を開いています。







烏丸半島には、このみずの森と、一部展示のリニューアルを完了した琵琶湖博物館があります。受け付けカウンターで大行列ができる大人気の琵琶湖博物館をスマートに利用するには、みずの森で共通券を購入するのがお勧めですよ。

草津市立 水生植物公園みずの森 指定管理者 近江鉄道ゆうグループ
琵琶湖博物館へようこそ!

f:id:bluetears_osaka:20160718085732p:plain

【湘南の風景】湘南モノレールから江ノ電を経由して帰る。

戸塚駅から横浜ドリームランド跡地に向かい、そこから大船駅へ移動しました。鶴見より、戸塚より、大船が好きなもんで。

ここまで来て伊勢佐木町まで帰るのに、ルートの選択肢は二つ。藤沢から江ノ電か、湘南モノレールから江ノ電か。

うん、となるとやっぱり、こっちでしょう。ものすごく久し振りです。

f:id:bluetears_osaka:20160709130429j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709130455j:plain

めっちゃ雨なんですけど。

f:id:bluetears_osaka:20160709132841j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709132851j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709133027j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709133059j:plain

常立寺 - Wikipedia

どうして素直に乗り換えて帰らないのか。ネコにも会えないのに。

f:id:bluetears_osaka:20160709135228j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709140649j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709141737j:plain

アホやろお前。意味もなくずぶ濡れやんけ。

f:id:bluetears_osaka:20160709144815j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709152332j:plain

戸塚駅から横浜市営地下鉄ブルーライン?ああ、それは行きしなに乗りましたから、横須賀線根岸線使って帰りました。

【草津の風景】烏丸半島の大異変

私の好きな滋賀のスポットの一つ、烏丸半島。

蓮の花開くこの時期に訪れるのは、ほぼ毎年の恒例です。

blue-black-osaka.hatenablog.com

え?

えっ?

ええーっ?なんやこれ!?

聞いた話では、今までに経験のないことで、原因もわからないそうです。


追記:京都新聞にこの件を取り上げた記事が載っていました。

姿消えたハス、謎深まる 滋賀・草津、県内別の場所でも

f:id:bluetears_osaka:20160717000513j:plain
ハスの名所として知られた烏丸半島の琵琶湖沖を調べる草津市職員。例年ならハスの葉が湖面を埋め尽くす季節だった(草津市下物町)

 国内最大級の群生地である滋賀県草津市の烏丸半島のハスに、過去にない異変が起きている。例年なら湖面を埋め尽くすハスの葉が、ほとんど見られない。食害、老化、病気などの可能性が取り沙汰されているが、今のところ原因は不明。草津市は調査を進めるとともに、観光業者らに状況を連絡するなど、対応に追われている。

 「一体何が起きたんやろう、と。こんなことは初めて」。草津市の写真家木村尚達さん(75)は、5月末に烏丸半島を訪れた時の驚きを振りかえる。京都写真家協会会長の木村さんは、15年にわたりハスの写真を撮影してきた。「このまま全滅すれば、観光資源として大きな損失だ」

 入り江状の地形がハスの成長に適し、約13ヘクタール以上で群生していた。例年なら7~8月にピンク色の花が一面に咲くが、草津市は6月30日、「開花が見込めない」と異例の発表をした。市公園緑地課は「県や関係機関と連携して原因を調べ、公表したい」という。

 どのような理由が考えられるか。群生地近くにある県立琵琶湖博物館の芦谷美奈子学芸員は、想定される原因の一つとして食害を挙げる。ミシシッピアカミミガメアメリカザリガニが成長初期の浮葉を荒らす事例は、他地域でも起きている。

 長年群生しているため地下茎が混み合い、成長力が弱まっている可能性もある。昨年は開花がまばらだった影響なども考えられ、「複数の原因が組み合わさっているのかもしれない」と指摘する。

 昨冬に大量に飛来した渡り鳥、オオバンの食害を疑う声も出ている。湖北野鳥センター(長浜市)の植田潤さんが29日、現地を観察した。「オオバンは雑食だが、壊滅的なほど新芽を食べ尽くすとは思えない」とみる。植田さんによると、長浜市の早崎内湖でも3年前からハスが見られなくなり、「ウイルス性の病気もありえるのでは」と語る。

 市商工観光労政課によると、開花時季に合わせた熱気球フライトやクルージング、ハス祭りは予定通り開催する。例年バスツアーも組まれており、市は観光業者に今年の状況を連絡しているという。同課は「県外からも大勢に来てもらっている。何とか回復してほしい」としている。

f:id:bluetears_osaka:20160717000637j:plain
2年前の夏、見ごろを迎えた烏丸半島のハス。今年はこの景観を楽しむのは難しそうだ(2014年7月26日、草津市下物町)

【 2016年07月02日 10時20分 】

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160702000031

追記2:岐阜県でも、琵琶湖と同じ事態が同時に起きてるんですね。となると、気候とか土壌とか水質とか外来生物とか、そんな個別的で単純にわかるような理由ではないのかもしれません。ホントに不思議です。

ハスどこへ行った…人気の池、原因不明の壊滅状態 岐阜
古沢孝樹 2016年7月17日09時47分

f:id:bluetears_osaka:20160717123738j:plain
数えるほどしか見えない今夏の義呂池のハス=2016年7月14日

f:id:bluetears_osaka:20160717123746j:plain
義呂池の一面を覆い尽くした昨夏のハス=2015年7月10日、古沢孝樹撮影

 岐阜県海津市海津町福江の国営木曽三川公園アクアワールド水郷パークセンターで、例年夏にピンク色の花を咲かせるハスに異変が起きている。花はもとより、池を覆う葉も見られず、担当者は困惑している。

 センターにある広さ約5・2ヘクタールの「義呂(ぎろ)池」。毎夏、ハスが水面を覆い尽くす。ところが、今夏は池を見渡しても、確認できるのは数えるほどの葉だけ。担当者は「いつもなら5月中旬ごろから葉が出始めるのに、6月中旬でも確認できず、異変に気づいた」と話す。

 センターはハスが成長しない原因を調べようと、6月下旬に土壌サンプルの簡易検査を実施したが、結果は正常だった。気候や病気などの様々な可能性は考えられるものの、周辺のハスには異常が見られず、原因は特定できていない。

 全国の事例について情報収集を進めたところ、滋賀県草津市の琵琶湖・烏丸半島も同様の状況に陥っていることが分かった。同市公園緑地課の担当者は「全滅に近く、過去に例がない」と話した。センターの担当者は琵琶湖の現地を訪れ、問題解決の糸口をつかみたいとしている。

 義呂池では毎年、ハスで覆われた水面をジャングルに見立て、舟で巡る体験イベントが大人気だ。今年の開催は難しそうだが、担当者は「原因を何とか特定して、来年はいつも通りのハス池に戻ってほしい」と期待している。(古沢孝樹)

http://digital.asahi.com/articles/ASJ7G663QJ7GOHGB00V.html

高校野球大阪大会2回戦・東大阪大柏原‐PL学園戦

ずっとネットを通じて見守っていました。本来であれば東大阪大柏原のこともPL学園と対等に扱われるべきところですが、状況が状況だけに、こういう注目のされ方をするのはやむを得ないところでしょう。

選手はよく頑張ったと思います。そこは何も言うことはありません。

今夏限りで休部のPL学園終戦 6-7で涙/詳細
[2016年7月15日16時47分]

高校野球大阪大会:東大阪大柏原7-6PL学園>◇15日◇2回戦◇花園中央公園野球場

 今夏限りでの休部が決まっている名門PL学園が今夏初戦。6-7で敗れ涙をのんだ。前日14日、練習中に河野友哉内野手(3年)が大腿(だいたい)を骨折。外野手の正垣は亜脱臼で出場可能な11人から戦線離脱。実質9人で戦うことになった。内野スタンドは超満員、OB桑田真澄氏のものまね芸人、桑田ます似も登場した。観衆は通常の3倍にあたる2800人が観戦。報道陣は220人。

f:id:bluetears_osaka:20160715173856j:plain

f:id:bluetears_osaka:20160715165211j:plain
PL学園対東大阪大柏原 2回表、打席に入る前に祈るPL学園・藤原海(撮影・清水貴仁)

試合経過
PL学園・藤村、東大阪大柏原・平田の先発で試合開始
球審はあの箕島-星稜の死闘に出場した星稜の元エース堅田外司昭氏
1回表 PLは2死満塁から6番安達の右前適時打で2点を先制!
1回裏 柏原が2点を挙げ同点
2回裏 2死満塁とされ投手交代。藤村が右翼へ回り、捕手の梅田がマウンドへ、右翼手が捕手へ。しかし2点適時打され勝ち越され、さらに捕逸で3失点目。2-5に
3回裏 2死満塁のピンチをしのぐ
4回裏 1死一、三塁のピンチをしのぐ
6回表 1死一、二塁から7番水上の適時二塁打で2者生還し1点差に迫る
7回表 1死二塁から藤村の2ランで6-5と逆転!
7回裏 2死一、二塁から中前適時打許し6-6同点
8回裏 1死満塁から中前適時打で1点を勝ち越され6-7
9回表 最後の攻撃も3者凡退に終わり試合終了

f:id:bluetears_osaka:20160715165327j:plain
PL学園対東大阪大柏原 7回表PL学園1死二塁、藤村の左越え2点本塁打歓喜のPL学園ナイン(撮影・清水貴仁)

f:id:bluetears_osaka:20160715165436j:plain
PL学園対東大阪大柏原 7回表PL学園1死二塁、左越え2点本塁打を放った藤村(右)(撮影・清水貴仁)

f:id:bluetears_osaka:20160715165540j:plain
PL学園対東大阪大柏原 2回途中の守備位置変更で捕手から投手としてマウンドに上がるPL学園・梅田(撮影・清水貴仁)

f:id:bluetears_osaka:20160715165644j:plain
PL学園対東大阪大学柏原 4回攻撃前、ベンチ前で声を出して気合を入れるPL学園ナイン(撮影・上田博志)

f:id:bluetears_osaka:20160715165743j:plain
PL学園対東大阪大学柏原 1回表PL学園2死満塁、右前に先制打を放つPL学園・安達(撮影・上田博志)

f:id:bluetears_osaka:20160715165839j:plain
PL学園対東大阪大柏原 PL学園先発藤村(撮影・清水貴仁)

f:id:bluetears_osaka:20160715165937j:plain
1回表PL学園2死満塁、安達の先制2点適時打で生還する藤村(撮影・清水貴仁)

f:id:bluetears_osaka:20160715170048j:plain
PL学園対東大阪大柏原 試合開始前に円陣を組むPL学園ナイン(撮影・清水貴仁)

f:id:bluetears_osaka:20160715170146j:plain
PL学園戦を観戦しに球場を訪れた桑田ます似(撮影・上田博志)

f:id:bluetears_osaka:20160715170232j:plain
PL学園対東大阪大柏原 注目の試合に大勢の観客が足を運ぶ(撮影・清水貴仁)

f:id:bluetears_osaka:20160715170317j:plain
PL学園対東大阪大柏原 注目の試合に大勢の観客が足を運ぶ(撮影・清水貴仁)

<PL学園スタメン>
(1)三 谷口大虎(3年)
(2)二 原田明信(3年)
(3)投 藤村哲平(3年)
(4)一 藤原光希(3年)
(5)捕 梅田翔大(3年)
(6)中 安達星太(3年)
(7)遊 水上真斗(3年)
(8)左 藤原海成(3年)
(9)右 森實尚之(3年)

f:id:bluetears_osaka:20160715170425j:plain
PL学園対東大阪大学柏原 試合前のPL学園ナイン(撮影・上田博志)

試合前
東大阪市の花園球場の天気は曇り、風もあり涼しい。試合開始は午後2時10分の予定だが、多くの高校野球ファンが集まっている。午前11時45分に約80人の報道陣に見守られながら、PL学園ナインが球場入りした。午後1時過ぎにはOBの吉村禎章氏(元巨人)が、宮本慎也氏(元ヤクルト)がスタンドに到着した。阪神の木戸氏、フリーアナウンサー植草貞夫氏も来場した

f:id:bluetears_osaka:20160715170628j:plain
大勢の報道陣に見守られて球場に入るPL学園ナイン

f:id:bluetears_osaka:20160715170701j:plain
11時45分 初戦に向け球場に到着するPL学園ナイン(撮影・清水貴仁)

f:id:bluetears_osaka:20160715171057j:plain
松葉杖をつきながら球場への階段を上る前日に骨折をしたPL学園・河野(撮影・上田博志)

f:id:bluetears_osaka:20160715171436j:plain
スタンドに到着したPL学園OBの吉村禎章

f:id:bluetears_osaka:20160715171545j:plain
PL学園対東大阪大柏原 観戦するPL学園OB宮本慎也氏(撮影・清水貴仁)

f:id:bluetears_osaka:20160715171614j:plain
9日、開会式で行進するPL学園ナイン

PL学園野球部の歴史
硬式野球部は1956年(昭31)創部。62年春に甲子園初出場を果たした。70年夏は東海大相模、72年夏は桜美林に敗れ準優勝に終わったが、春夏通じ12度目の出場となった78年夏、中京との準決勝を延長12回サヨナラ、高知商との決勝を9回サヨナラ、いずれも土壇場での大逆転劇で制して初優勝し「逆転のPL」の異名をとった。80年代に入ると桑田真澄清原和博の「KKコンビ」を軸に人気、実力共に不動の地位を築いた。その後も甲子園で好成績を収め続け、98年夏には松坂大輔擁する横浜との延長17回の死闘など、印象に残る数多くの試合でファンを魅了し、プロ野球選手も多数輩出した。近年は09年夏を最後に甲子園出場はなく、不祥事が相次いだことや学園の方針もあり15年度から新入部員の募集を停止。昨秋の大阪大会は2年生12人で臨み、初戦で敗退していた。甲子園は春20度出場し3度優勝(通算48勝17敗)、夏は17度出場し4度優勝(通算48勝13敗)。現役プロ野球選手のOBにドジャース前田健太投手、阪神福留孝介外野手、楽天松井稼頭央外野手、同今江敏晃内野手、ロッテ・サブロー外野手、広島小窪哲也内野手阪神緒方凌介外野手、巨人吉川大幾内野手

http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1678535.html

【KARA】映画「2つの恋愛」を観る。

普段あまり買うことのない前売り券を買って、気合いを入れて観に行きました。人として当然のことをしたまでです。

www.finefilms.co.jp

f:id:bluetears_osaka:20160715093148j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160527120512j:plain
www.youtube.com
www.youtube.com
www.youtube.com

ここでも何度か取り上げてきた作品です。2年越しでようやく目にすることができました。

【KARA】ギュリ、映画初出演へ - 大塚愛と死の哲学
映画「거꾸로 가까이, 돌아서(逆に近く、回って)」 - 大塚愛と死の哲学
KARAデビュー9周年と「KARA NIGHT」、そしてギュリの映画「二つの恋愛」 - 大塚愛と死の哲学
ギュリの映画デビュー作「二つの恋愛」、間もなく韓国公開 - 大塚愛と死の哲学
映画「二つの恋愛」とギュリの演技:「ソウル新聞」の記事より - 大塚愛と死の哲学
【KARA】ギュリの映画「二つの恋愛」日本公開日程決定 - 大塚愛と死の哲学

平日に1回しか上映のないシネマート心斎橋に集ったのは、この映画に限らず韓流映画やドラマを幅広く観ているであろうおばさま方やご夫婦連れが主流で、そこに混じって明らかなギュリペンも何人か。雨の平日にしてはかなり入っていたように思います。

で、この映画。最終的には韓国語の原題も「두 개의 연애」になっていましたけど、単純な恋愛メロドラマではないので、元々のややこしい題名のほうがニュアンス的には近かったかもしれませんね。

ともあれ、ギュリはめっちゃ頑張ってます。韓国語の話せない在日僑胞の役、というのは、実質的に日本人の役をしているのと変わらないわけですよ。いくら日本語を話せるといっても、無茶ぶりもいいところです。そんな中でギュリは、ベストを尽くして立派にやり遂げていました。

f:id:bluetears_osaka:20160715093306j:plain

つーか、キムジェウクの日本語がうますぎてですね。オマエ、ギュリペンカラ イロイロウラマレテルゾ…

f:id:bluetears_osaka:20160715093439j:plain

チェジョンアンも、やっぱり美人ですね。奔放で包容力のある今カノ役を素敵に演じこなしていました。

f:id:bluetears_osaka:20160715093851j:plain

この二人の女性の間に立って、キムジェウクがジタバタバタバタするのが全体のストーリー展開なんですけど、「男はまあ、バカでいいんだなあ」と思いました。ただし、「真剣に必死に生きてれば」ですけどね。

男ばかりが好き勝手やっているようでいて、女は女で、男の知らないところで男の予想を超えていく。主導権を握っているようで振り回され、翻弄されているようで地に足を付けている。そうして人知れず、しかし着実に変化していく人の様を作品の中で表現していたのが、誰あろうギュリでした。

この難しい役を演じきったギュリは、最後の最後に予想外のボールをキムジェウクに投げます。そこでどういう態度を取るかで、人間の器量が決まります。「ネコのお葬式」にも通じるテーマです。

映画「ネコのお葬式」を観る。 - 大塚愛と死の哲学

(いやでも、あの展開は実際には、あのまま映画が終わったとしたら、ギュリペンの積もり重なった恨みや呪いのせいでキムジェウクが寿命を縮めたはずのところ、ギュリがその怨念をいなして引き受けるための「女神の一手」だったのだろうと、私は思っています。ああ言っておけば、殺意に近い怨念がキムジェウクだけに向かうことは、避けられますからね…。)

www.youtube.com
www.youtube.com

いい映画でした。この映画によって「女神聖蹟」に登録されることになった江陵には、一度だけ行ったことがありますけど、ロケに出てきた界隈はぜんぜん訪れていません。せいぜいバスターミナルくらいですかね…。

とりあえず、エンドロールに出てきていたロケ地をチェックするところから始めるとしますか。

‘두개의연애’ 박규리 “김재욱-채정안과 촬영 내내 맛집 투어”(인터뷰)
[뉴스엔] 입력 2016.04.15 11:45

f:id:bluetears_osaka:20160414170943j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160414171322j:plain

[뉴스엔 글 김명미 기자/사진 이재하 기자]

박규리가 영화 '두 개의 연애'에서 함께 호흡을 맞춘 김재욱 채정안을 언급했다.

박규리는 4월 14일 서울 강남구 압구정 조이앤시네마에서 진행된 뉴스엔과의 인터뷰에서 "김재욱 채정안 두 배우와 호흡은 어땠나"하는 질문을 받았다.

박규리는 "재욱 선배는 원래 가지고 있던 이미지가 도시적이고 다가가기 어려운 느낌이었다. 하지만 생각보다 따뜻한 분이었고 내게 배려를 많이 해줬다. 일본어도 정말 잘 가르쳐줬다"며 "영화를 보면 우리가 평소 알고 있던 재욱 선배의 도시적인 모습이 아닌 다소 지질한 모습이 나오는데, 이런 모습도 나올 수 있다는 게 신선했다"고 말했다.

이어 박규리는 "정안 선배는 처음 봤을 땐 긴장을 많이 했다. 여배우를 가까이서 본다는 게 떨렸다. 굉장한 미인에 여성스러운 이미지라 어떻게 다가갈 수 있을까 고민했는데 너무 털털하시더라. 예쁘기까지 해서 정말 반했다. '이런 여배우도 있구나'라는 생각을 했다"고 털어놨다.

또 박규리는 "강릉에서 촬영 내내 맛있는 걸 정말 많이 먹으며 촬영했다. 영화에서도 수많은 맛집이 나오지만, 현실에서도 맛집 투어가 계속됐다. 여행 온 기분으로 낯선 곳에서 집중하면서 즐기면서 촬영했다"고 말했다.

한편 14일 개봉한 영화 '두 개의 연애'(감독 조성규)는 편안한 친구 같은 현재의 여자친구와 아련한 추억이 떠오르는 전 여자친구 사이에서 혼란스러운 남자의 감정을 솔직하고 유머러스하게 다룬 작품이다.

뉴스엔 김명미 / 이재하

http://news.joins.com/article/19893817

[영화공책]'두 개의 연애' 그 남자, 두 여자의 감성 로드무비
(서울=뉴스1스타) 장아름 기자 | 2016-04-21 16:50:18 송고

남자는 정말 첫사랑을 잊지 못할까. 영화 '두 개의 연애'는 이 물음에서부터 시작한다. 영화감독 인성(김재욱 분)은 이 질문을 애써 피하고 연애 중인 시나리오 작가 윤주(채정안 분)를 속이고 옛사랑인 재일교포 미나(박규리 분)를 만나러 간다. 기자인 미나는 강릉을 취재하기 위해 인성에게 2박3일의 여행에 동행해달라 부탁했던 것. 인성은 미나에게 혼란스러운 감정을 느끼게 되고, 윤주가 강릉으로 내려오게 되면서 당황하기에 이른다.

'두 개의 연애'는 제목 그대로 인성과 윤주, 인성과 미나의 관계를 보여준다. 그리고 중반부가 지나서는 인성의 현재 연인 윤주와 과거 연인 미나의 복잡하고도 미묘한 관계를 함께 그려낸다. 윤주와 미나는 강릉으로 내려가는 버스에서 처음 만나 새로운 인연을 시작한 것. 옛 연인과 현재 연인 사이를 오가다 들킬 위기에 처하자 크게 당황하면서도 뻔뻔하게 상황을 모면하려는 인성의 지질한 면모는 남녀 모두의 공감을 살 만큼 현실감 넘친다.

f:id:bluetears_osaka:20160715101231j:plain
영화 '두 개의 연애'에 배우 김재욱, 채정안, 박규리가 출연한다. © News1star / 영화 '두 개의 연애' 스틸

윤주에게 들킬 듯 말 듯한 인성의 위기 상황에서는 스릴감마저 생긴다. 강릉이라는 공간이 주는 따뜻한 분위기와 고즈넉한 풍경은 극 중 계절인 겨울과 대비돼 더 특별한 감성을 형성한다. 조성규 감독은 이들의 이야기가 펼쳐지는 배경을 강릉으로 선택한 이유에 대해 "강릉은 오래된 고택들이 함께 어우러진 도시"라며 "흘러가는 시간 속에 머무를 수 없는 인간의 덧없는 무상함과 오랜 시간을 관통하면서도 파괴되지 않은 채 남아 있는 존재의 아련함을 가진 도시이기 때문"이라 했다.

영화에서 세 사람은 끊임 없이 대화를 이어간다. 이야기의 서술 방식이 대화로 전개된다는 점은 이 영화의 큰 특징이라고도 할 수 있겠다. 게다가 인성은 영화감독이고 윤주는 시나리오 작가, 미나는 취재 기자라는 직업을 갖고 있다. 이들 모두 글을 쓰는 직업으로 설정돼 있다는 점이 중요하다. 조성규 감독이 극 중 인물들에게 이 같은 직업을 부여한 이유는 감독, 작가, 기자 직업을 가진 사람들이 각자 특성에 맞게 생각과 마음을 표현하는 기술에 능숙하다고 생각했기 때문이다.

또 미나는 한국어가 미숙한 재일교포로 등장한다. 때문에 미나와 인성의 대화는 대부분 일어로 이뤄진다. 인성의 일본어 실력은 유창하다. 한국어와 일본어 2개 국어를 사용하는 설정은 남녀 간의 소통이 어긋나는 것은 비단 언어의 문제가 아니라는 것을 이야기하는 듯하다. 일본어 연기가 매우 중요했던 만큼, 김재욱과 박규리의 일본어 실력이 캐스팅을 좌우하는 매우 중요한 부분이기도 했다. 박규리는 어눌한 한국어 연기도 실제 재일교포라 생각할 만큼, 현실적으로 해냈다.

'두 개의 연애'는 강릉의 곳곳을 세 남녀가 따라가며 이야기를 진행하기 때문에 일종의 로드 무비라고 볼 수 있다. 영화 '산타바바라', '플랑크상수'를 연출했던 조성규 감독만의 감성이 묻어나는 것이 가장 큰 미덕이다. 그 과정을 중심 플롯으로, 세 사람은 시간과 공간을 함께 서서히 공유해간다. 영화가 끝이 나고 여운이 더 짙어질 수밖에 없는 이유는 엔딩에서의 세 인물을 둘러싼 공기가 여전히 미묘하기 때문일 것이다. 이야기는 최종 목적지에 이르러서도 세 남녀가 숨기고 있는 진실이 무엇인지 드러내지 않는다. 아마 남녀 사이란 그런 것일 것이다.

http://news1.kr/articles/?2641463

PL学園、休部前最後の夏の緒戦の朝

その場へ足を運ぶか否か、かなり迷ったのですが、会場がスタンドの収容人数1600人の花園球場で、取材陣や関係者が多数来られるだろうことも考えて、日常の中で見守ることにしました。

様々な困難を経てここまで来た高校野球人生の集大成です。悔いなき試合となることを祈っています。

名門PL学園、最後の背番号1の重み「諦めず、泥臭く」
荻原千明2016年7月14日10時14分

f:id:bluetears_osaka:20160715083014j:plain
PL学園の背番号1を背負った哲平=6月4日、大阪府枚方市、高橋雄大撮影

 18歳となる高校3年生が背負うには、あまりに重い荷物なのかもしれない。甲子園春夏37回出場、優勝7回。ファンならずともその名を知るPL学園高校(大阪府富田林市)の硬式野球部。過去の暴力事件がきっかけで、今夏限りで休部となり、伝統に幕を下ろす。

     ◇

 5月の試合。エース藤村哲平(3年)がうなだれていた。相手は大阪の強豪・履正社。1、2年生チームに打ち込まれ、3―13で5回コールド負け。涙を浮かべて言った。「こんな投球では『1』をつけてこられた先輩方に……情けない」

 過去の背番号「1」には桑田真澄(元巨人)や前田健太ドジャース)ら球界を代表するメンバーが名を連ねる。今のチームは公式戦の勝ち星がない。肩を落としてバスに向かう選手に一人の男性が声をかけた。

 「僕はそのユニホームにあこがれてPLに入りました」。大阪の専門学校で野球を指導する森岡正晃(53)。18歳になる年の夏、PL学園の主将だった。

 部員が一生懸命プレーしている姿を見て甲子園にあこがれた時代を思い出していた。「そのユニホームはプレッシャーがかかると思うが、自分たちの好きな野球を精いっぱいやってください」。嗚咽(おえつ)していた。

     ◇

 哲平が入学する1年前の2013年4月、当時の監督が部員同士の暴行事件を受けて引責辞任。秋に野球経験のない校長が監督に就任した。入学をあきらめた少年たちが何人もいた。

 中学時代、ダルビッシュ有(レンジャーズ)らが輩出した野球チームにいた。自身の世代でPL学園に進む選手は少なかったが、哲平は強くあこがれていた。

 寮生活が始まった。先輩が後輩に世話をさせる「付き人」制度は廃止されていたが、1年生がグラウンド整備などを担った。受け継がれてきたPL学園の上下関係。実質、監督がいなくても黄金期を築いたOBらが指導し、二つ上の代は夏の大阪大会準優勝。歴史が断ち切られるなんて想像したこともなかった。

 「来年春から部員の受け入れを停止する」

 1年の秋、学校側は「監督の適任者がいない」と保護者に通知した。コーチらからは、「やれることをやろう」と声をかけられた。

     ◇

 今夏、12人全員が選手や記録員としてベンチ入りできる。同じポジションを争うライバルはいない。

 入学後、打力は伸びたが投手としては伸び悩んだ。フォームがしっくりこない。もがくほど力む。「伝統があるのに自分くらいでもエース。責任を感じる」

 昨年7月までコーチを務めた深瀬猛(47)は「彼らに責任のないことを背負わせたくない」と話す。1987年の春夏連覇の時の主軸。「胸の文字が重いのは、先輩たちが築いた歴史が偉大なせいじゃない。みんなの応援が大きいからだ。そう思って、今ある力を思い切り出してほしい」

 今月3日、大阪大会前の最後の練習試合。哲平は山口県の強豪を相手に投げ勝った。調子は上がってきた。「12人全員で努力することが僕の青春だと思う。野球は宝物」と哲平。PL学園は15日、5年前の大阪代表・東大阪大柏原との初戦に臨む。「うちは『逆転のPL』。最後まで諦めず、泥臭いプレーを積み重ねていく」=敬称略(荻原千明)

f:id:bluetears_osaka:20160715083653j:plain
最後の練習試合。哲平はユニホームの胸元を握って気持ちを入れた=3日、大阪府富田林市

http://www.asahi.com/articles/ASJ747TT6J74PTIL046.html

2016.7.15 05:01
PL学園、最後の夏にOB集結!15日に東大阪大柏原と対戦/大阪

 第98回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕)大阪大会では15日の2回戦(花園)で今夏限りで休部するPL学園が2011年の大阪代表、東大阪大柏原と対戦する。部員受け入れ再開のメドは立っておらず、最後のユニホーム姿になる可能性もあり、吉村禎章氏(元巨人)、木戸克彦氏(阪神球団本部部長)ら多くの卒業生がスタンドに応援に駆けつける予定。プロ野球球宴休みに入っており、現役選手、コーチも駆けつける可能性もある。

 部員12人(登録は11人)のPL学園は現チームは公式戦未勝利。東大阪大柏原は今春の府大会では、準優勝の大阪偕星学園と4回戦で対戦、1-4で敗れている。多くの報道陣が想定されるため、主催者は試合終了後グラウンドで30分間取材を行う決勝方式で対応することを決めている。

阪神・福留

「彼らが何を思うかだけど、僕は、グラウンドで彼らができることを精いっぱいやってくれたら、それでいいと思う。PL学園のユニホームを着ているんだと、そういう気持ちを持って堂々とプレーしてくれたらいい」

阪神・片岡打撃コーチ

「最後まで悔いが残らないよう、12人が思い切ってやってくれたら。恵まれない環境の中ではあるけど、頑張ってほしい」

http://www.sanspo.com/baseball/news/20160715/hig16071505010007-n1.html

PL学園、きょう初戦も主力負傷の緊急事態/大阪
[2016年7月15日6時3分]

f:id:bluetears_osaka:20160715083451j:plain
9日、開会式で行進するPL学園ナイン

 15日の初戦となる東大阪大柏原戦(2回戦)で負ければ休部となるPL学園(大阪)にアクシデントが発生した。試合を翌日に控えた14日、練習中に河野友哉内野手(3年)が大腿(だいたい)を骨折した。

 出場可能な11人から戦線離脱。残る10人の中でも外野手の1人は右肩痛を抱えており、実質9人で戦うことになった。「1球への思い、1球への集中力。1人1人の気持ちが大事」と日ごろから仲間を鼓舞し続けた梅田主将(3年)。終われば休部となる夏の初戦で逆境での強さを見せる。

http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1678659.html

阪急神戸線と神大オープンキャンパス

個人的に何の恨みもないのですけど、わたせせいぞうさんのイラストは生理的に苦手なんですよ。そこに出てくるキャラ達とは絶対に仲良くなれそうにもないし、そこで描かれるおされな「世界」にも全くなじめないです。

portal.nifty.com

なので、阪急神戸線神大とが軌を一にしてわたせさんのイラストをイメージに起用しているのを見て、人知れずストレスを抱えて溜め息をついています。「しょせんは同じ穴の狢か」と。

f:id:bluetears_osaka:20160714112109j:plain

www.hankyu.co.jp

f:id:bluetears_osaka:20160714111714j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160714111751j:plain

お前らホンマ、何やねん…。

f:id:bluetears_osaka:20160714112340j:plain

www.kanagawa-u.ac.jp

f:id:bluetears_osaka:20160714112431j:plain

www.kanagawa-u.ac.jp

f:id:bluetears_osaka:20160714112731j:plain

www.kanagawa-u.ac.jp


ウマカケバクミコさんを起用したあの阪急電鉄は、どこへ行ったー!うがぁー!!

www.youtube.com

f:id:bluetears_osaka:20160714113918g:plain

lmaga.jp

f:id:bluetears_osaka:20101216153301j:plain
f:id:bluetears_osaka:20101216153334j:plain

ふうぅ~、こっちの方がなんぼ落ち着くことか。

www.youtube.com

【横浜の風景】ドリームランドの夢の跡・2:横浜市営墓地メモリアルグリーン

こちらの続き、というか本題です。

blue-black-osaka.hatenablog.com

「話には聞いていた横浜のメモリアルグリーンを実際に見る」というのが、横浜ドリームランド跡地訪問の本来の目的でした。

わりと有名な施設ですので、ネット上にもいろいろな情報が出ています。

www.memorialgreen.jp
en-park.net
http://www.enjoy-mylife.net/funeralreport/memorialgreen/www.enjoy-mylife.net

韓国でもその筋では知られたところです。

blog.daum.net
ending.co.kr
www.sjnews.co.kr

では、現地へ。なるほど、これは噂通りの立派な施設ですね。

f:id:bluetears_osaka:20160709113544j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709113556j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709113649j:plain

まず見えてくるのは、正面通路の両脇に広がる芝生に立ち並ぶ墓碑群です。公設墓地らしく、お墓の形や大きさは定型的にあらかじめ定められており、表面の石板部分が自由にデザインできるスペースということになっているようです。

f:id:bluetears_osaka:20160709113717j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709113859j:plain

驚いたのが、周囲の花壇や木々もさることながら、墓地区画内の芝生の厚さ。スポーツをするには不便なほどのフカフカさです。手入れをサボって伸びているわけでは決してなく、そうなるように丁寧に手入れされています。

f:id:bluetears_osaka:20160709113923j:plain

このエリアを過ぎると見えてくるのが、敷地の中央に位置する造形物。これは慰霊碑で、その下に骨壺を収納する合葬型納骨施設が設けられています。慰霊碑周辺に個人名はなく、碑の前の献花台に献花して参拝する形になります。

f:id:bluetears_osaka:20160709114021j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709114107j:plain

この慰霊碑の周辺にはさらに芝生型の墓域が広がっています。またさらに、それらの墓域の間に、3か所の樹木葬の墓域も設けられています。ここの樹木葬は、象徴木の植えられた墓域に直接骨壺を埋蔵するいっぽう、個々の墓碑は設けずに手前の献花台で参拝するという形式になっています。

f:id:bluetears_osaka:20160709114146j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709114240j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709114328j:plain

合葬式といい、樹木式といい、その名前はともかくとして、散骨や合葬によって遺骨の個別性を解消するのではなく、「(個別性の維持された)骨壺で納める」という形は一貫しています。他方で、芝生型の墓域以外では個別の墓標は認められておらず、表面上は匿名性と抽象度の高い施設になっています。

しかしまあ、開設に当たっての地域住民との話し合いの中で「線香の使用が禁止された」といった話も聞きますけど、公園として見た時の見た目の美しさ・環境のよさは抜群です。墓碑の立ち並ぶ明らかな墓地でありながら、陰鬱さはほとんど感じられません。この「快適さ」は、「公園型墓地の理想形」と言っても過言ではないと思います。

f:id:bluetears_osaka:20160709114532j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709114724j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160709114846j:plain

ただし、この施設には一つ、致命的な問題があります。それは、2006年に開設されたこのメモリアルグリーン、満場となるにともなって、2013年に募集を終了してしまったことです。

サイト上の説明(http://www.memorialgreen.jp/cemetery/)によると、芝生型の使用期間は「永年」もしくは「30年」、慰霊碑型が「30年」、樹木型が「永年」となっています。また、芝生型と慰霊碑型は改葬(遺骨の移動)や分骨が可能で、樹木型はそれが不可能となっています(こちら参照)。

つまり、開設からたかだか8年で募集を終了してしまったメモリアルグリーンは、個別事情による改葬や墓地返還*1を除けば、永年使用の墓地については原則そのまま維持され、芝生型墓地の一部の「30年」使用の墓地と慰霊碑型の納骨施設のみが、2036年頃からぼちぼち募集されるかも、といった状況であるわけです*2

ということは、少なくとも20年ほどの間、新規募集もほとんどないメモリアルグリーンは、たまたまタイミングとクジ運がよかったことによって入居できた人々(とその遺族の方々)以外の人にとっては何の縁もない施設として維持され続けなければならない、ということになります。一般人が散策できる「公園」でもありますけれど、墓域はしょせん葬られた人のための私的な場所、公営の公園墓地がそうした私的空間に埋め尽くされて流動性を失い、排他的な既得権化してしまっては、公平性という点からしてちょっとまずいのではないでしょうか。

もちろん、大都市・横浜の墓地需要に応じるのは簡単ではありませんし、メモリアルグリーン単独でそれを満たすことができるわけもありません、が、公営である以上は、たとえ高い倍率になろうとも一定程度は供給を確保し続けなければ、その存在意義が問われます。メモリアルグリーンの場合、「墓地の供給量やそのペース、また使用期限の設定などの点で、バランスが取れていなかった」と言えると思います。

この問題を解決するにはやはり、全墓域での使用期限の設定*3と、その使用期限到来までの間、供給を絶やさないための規模の確保や供給ペースの調整などが必要です。その点、最近ちょっとブレていますけど、韓国が「葬事等に関する法律」で墓地の使用期限を法律的に定めたことは、日本でも参照するに値する事実です。

いわゆる「樹木葬型墓地」 - 全日本墓園協会
http://sonae.sankei.co.jp/ending/article/150116/e_bochi0001-n1.html

*1:「これだけ条件と環境のよい墓地から他の墓地に敢えて移る」というケースが頻出するとは、あまり考えられませんが…。

*2:しかも、30年使用の場合も更新は可能です。なお、更新手続きがされない遺骨は、「合同埋蔵室」へ移され、その時点で個別性を喪失することになります。

*3:ここで念のために付言しておくと、墓地の「永年使用」と死者の「永代供養」とは、概念として切り離して区別することが必要ですし、それは必ずしも不可能ではないと考えています。

高齢者の性に直面する現場

昨日の川奈さんの記事に関連して、中村淳彦さんのツイート経由で見かけたこの記事。

うん、そうです。よくわかりますよ。私ですら、その実例を見たことも聞いたこともあります。

今ここでは介護の現場の話が取り上げられていますけど、介護が社会化する以前には、それは「家族内の問題」として存在していました。そのことを文章の形で初めて読んだのは、たぶんこれだったと思います。そのくだりを読んで受けた衝撃は、よく覚えています。

国防婦人会―日の丸とカッポウ着 (岩波新書)

国防婦人会―日の丸とカッポウ着 (岩波新書)

メインテーマではなく、後半に少しだけ言及されている程度のことですが、「団塊世代に先行する世代もエロという点では変わるところがなかった」ということを知ることができます。

なので、順序としては、「家庭内に押し込められて不可視だった問題が、まず医療の現場で、次いで介護の現場で、徐々に可視化されるようになってきた」ということだと考えられます。問題そのものは、今になって急に出てきたものでは、ないはずです。

2016.7.11 15:00
【関西の議論】
昼は介護職、夜はデリヘル嬢-施設のお爺さんの方がエロい!? 高齢者の性と風俗に走らざるを得ない介護現場の闇

f:id:bluetears_osaka:20160713084917j:plain
インタビューに答える家田荘子さん。介護現場の大変さを、特に政治家に知ってほしいという

 「昼、介護職。夜、デリヘル嬢。」-。過激なタイトルだが中身はシリアスである。高野山真言宗僧侶でもある作家、家田荘子さんが過酷な介護現場への潜入取材やインタビューを重ねて書き上げた渾身のルポルタージュ。女性介護士らは低賃金にもかかわらず3Kといわれる重労働や日常的に受けるセクハラに耐え続けている。介護職だけでは食べていけず、中にはやむなくデリバリーヘルスなど風俗の副業を持つ女性も。それでも「介護の仕事が好き」と言い切るのだ。彼女らの姿からは高齢化社会の暗部も見えてくる。(古野英明)

背に腹は代えられず熟女専門のデリヘルへ

 「デリヘルのお客さんより、施設のお爺さんの方がエロいんです」

 家田さんのインタビューにこう答えたのは、広島の48歳の女性。この言葉には、あまり表には出てこない介護現場の深刻な問題が含まれているのだが、それは後に詳述する。

 女性は18年前、30歳のときに会社員の夫と離婚、3人の子供を引き取った。しばらく会社勤めをした後、介護ヘルパーの資格を取り施設で正社員として働き出す。月収は18万円。夜に水商売のバイトをしながらなんとか家計をやりくりしてきた。

 その店が1年前につぶれた。50歳近い女性を新規で雇ってくれるようなクラブはなく、子供の学費はますますかさむ…。「背に腹は代えられない」。女性はついに熟女専門のデリヘルで働くようになった。

体が動かないはずなのに襲われそうに…90超えて衰えぬ男性の性欲

 風俗の仕事のことは何も分からず、店や客から教わりながら覚えていった。不器用ながらも懸命にサービスをしているうちに、本番を迫る客をうまくかわす術も学んでいった。やがて女性は、店に来る客よりも、正業の介護の現場で接している老人たちの方がよほどスケベだということに気づく。女性が証言した介護現場でのセクハラの実態は衝撃的だ。

 胸や尻を触られ、ズボンの上から股間も触られ、「やらせろ」といわれるのは日常茶飯事。92歳の酸素吸入器をつけた寝たきりの男性は、トイレに行くたびに自分の一物をしごいて「わしはお前とやりたい」と言い、用を足してベッドに戻そうとすると抱きついてキスをしてくるという。

 精神科病院認知症病棟に勤めていたときは、四肢の麻痺した高齢男性に襲われかけるという経験もした。体が動かないはずなのに、いきなり抱きしめられてベッドに押し倒され、「男の人って、いざというときは、本能だけで力が出るんだぁ-と分かって、怖かったです」と女性は振り返る。

堅物だったあの人が…

 本書には、この女性のほかにも、デリヘルなど風俗の仕事を副業とする女性介護士たちが登場する。取材に3年もかけたという家田さんは本書について、「知人の看護師を介して、セクハラが横行している介護現場の実態を、たまたま知ったのがきっかけでした」と話す。

 世間でエリートと呼ばれる立派な経歴を持つ76歳の男性が、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という筋肉がだんだん痩せ細っていく難病に冒され、寝たきりの生活を送っていた。家田さんは男性宅を看護師とともに訪れ、男性の家族らとともに近くで花見を楽しんだ。

 まじめを絵に描いたような堅物だった男性が性的な問題を抱えていたと知ったのは花見の後のこと。娘と妻から、「ヘルパーさんにセクハラ行為を繰り返し、何人も辞めた」と聞かされた。

 「ヘルパーさんにセクハラ行為をする利用者はその男性に限ったことではなく、普通にあると聞いて驚愕しました。それで、介護の現場と高齢者の性について取材をしたいと思ったんです」

 介護士見習いとして、セクハラ行為で要注意人物として知られる男性宅へ自ら出向き、その仕事のきつさを体験。襲われかけるなど危険な目にも遭った。ただ、当初は何を切り口にしていいか分からなかったという。

 それが、取材を進めるうちに、「きつい」「汚い」「危険」の3Kの仕事でありながら介護士の給料が安いこと、それゆえに副業をしている人が多いこと、そして中には風俗嬢までしている女性もいることを知った。

 「長く風俗関係の取材をし続けてきた私の持論は、風俗を取材すれば日本の縮図が見えてくる-です。副業で風俗の仕事をしている女性介護士を取材をすれば介護の世界の一面も見えてくるのでは、と思いました」

好きな介護職を続けるためにデリヘルを バランスとれた正業と副業

 昼は介護職、夜はデリヘル嬢の副業をしているという女性の取材を重ねた結果、抱える事情はさまざまだが、「食べていけないから」という切羽詰まった経済的事情がやはり共通してあった。

 「みなさん、介護の仕事が本当に好きなんです。好きな介護職を続けるためにデリヘル嬢の副業で足りない分を補填している。そんな感じですね」

 最初はやむなく始めたデリヘルの仕事を続けているうちに、「人に喜ばれる」「必要とされている」といった介護の仕事と共通する“喜び”を見いだす女性も多い。しかし、手っ取り早く短時間で高収入を得られる風俗の仕事一本に絞ろうという人は皆無で、皆が「介護職は続けたい」と口をそろえたという。

 「副業のことは皆さん、家族に絶対にばれないよう細心の注意を払っています。母親として、妻として、やはり“風俗の仕事”というのは胸を張って言える仕事ではないということでしょう。介護職という世間でも真っ当と思われる仕事があって、デリヘルはあくまでも秘密の副業。2つの仕事はバランスがとれているという女性もいました」

見たくないものに蓋…ではなく改善を

 また、今回の取材では、日本の介護現場が抱える“深い闇”を見たという。

 「食欲、物欲、性欲の人間の欲の中で、性欲は最後まで衰えないということをつくづく感じました。それなのに、高齢者の性の問題が、まるで存在しないものであるかのようにフタをされているように思えるんです」と家田さん。

 それは、サービス利用者の家族に顕著で、自分の父親が、あるいは夫が介護士にセクハラ行為をしていることがわかると、一様に困った顔になり、中には泣き出す家族も。

 「家族にすれば、自分の父親、夫が性欲をむきだしにする姿など見たくないし信じたくないんです。そのことを知っている現場の介護士さんが我慢して表沙汰にしないから、大きな問題に発展していないのでしょう」

 そんな介護士たちの好意に甘えて、性の問題を放置しておいてもいいのか。家田さんは研修などで、おむつ交換や介添え、高齢者との接し方といった知識のほかに、セクハラ行為を受けたときのかわしかたを微に入り細に入り教えこむべきだと力説する。

 「それと、政治家にもっと介護現場のことに関心を持ってほしいですね。介護を受ける人はどうせ選挙にも行かないだろうから票にはならない-とあまり介護現場のことを知ろうとしませんが、今後日本社会の高齢化はどんどん進んでいきます。介護大臣という閣僚ポストがあってもいいぐらいだと思います」

 政治家が関心を持つように、家田さんは投票所に行けない高齢者のために“出張投票所”の制度を作るべきだとも提案する。

 「票になるということなら、政治家も介護現場に足を運ぶようになり、声も反映されることになるでしょう。とにかく、どんなに介護士の仕事が大変かを政治家に見てほしいんです。そして介護士の待遇を改善してほしい」

http://www.sankei.com/west/news/160711/wst1607110007-n1.html
http://www.sankei.com/west/news/160711/wst1607110007-n2.html
http://www.sankei.com/west/news/160711/wst1607110007-n3.html
http://www.sankei.com/west/news/160711/wst1607110007-n4.html

昼、介護職。夜、デリヘル嬢。

昼、介護職。夜、デリヘル嬢。

これをもう一度家庭に押し戻して「昭和以前の状態を回復すること」が、問題の解決になるわけもありません。

その点、中村さんのこの「提言」には膝を打ちました。


高齢者のエロをないものとして隠蔽する(=「裏の問題」化する)のではなく、風俗業界に繰り込んで事業化する(=「表の問題」化する)というのは、ロジカルで説得的な案だと思います。超高齢社会となる中で、将来性のある新規マーケットとしての可能性を真面目に考えていいかもしれません(というか、考えてるところはもうとっくにあるんでしょう)。