韓国で飲む「日本のビール」の変化

ふむ、なるほど。そういう変化があるんですね。私ではたぶん、ぜんぜん気が付けないポイントです。

というのも、韓国で日本のビールを飲んだ経験がほとんどありませんから。確か一度だけ、汝矣島かどっかの日本式居酒屋に連れていかれた時にアサヒのスーパードライだか何だかを飲んだっけかな…。

私にとってビールとは「冷えてさえいればとりあえず合格」なものですし、せっかく外国にいるからにはそこでしか飲めないものを飲みたいと思いますからねえ。CassやHiteが不味いとか薄いとかはその時あんまり気にしてません。その程度の消費者です。

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ただ、韓国で韓国のビールを飲むもう一つの重大な理由は、価格です。韓国で売ってる日本メーカーのビールの値段を見れば、アホらしくて買う気も起きませんでした。ちょっと前までは。

でもここ最近、韓国の物価上昇と日本の円安の影響でしょう、そのへんの価格差がずいぶん縮まってきたように思います。スーパードライにしてもプレミアムモルツにしてもエビスにしても、ちょっとの価格差で手が届くところまで来てますよ。日本製を含む輸入ビールの好調には、そのへんの事情も影響していることは間違いないと思います。

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また、この手のランキングを見ていればわかる通り、韓国の消費者からしてみれば、日本のビールは数ある外国産ビールのワンオブゼムに過ぎないってことも、どっか頭の片隅には入れておく方がいいでしょうねえ。

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2017.10.9 13:12
【ソウルからヨボセヨ】韓国でもシェア伸ばす 日本の水で作った日本のビール

【外信コラム】

 ビールが大好きで、自宅近くのスーパーやコンビニで日本のビールをよく買う。いずれも500ミリリットル入り4缶が1万ウォン(約1千円)で、日本に比べてお買い得感がある。ただ、この夏まではサントリープレミアムモルツしか飲まなかった。その理由は水だ。

 筆者の舌とのどの感覚なのだが、サントリー以外のビールは日本で飲んでいたものと微妙に味が違っていた。缶の原産地表示を見ると、中国産やベトナム産など。サントリーの広報に聞くと、同社は海外に生産工場がなく、製品には日本の水を使い、日本から輸出しているとのことだった。

 ところが、この夏、キリン、サッポロ、アサヒといった他の日本の缶ビールがすべて「原産地、日本」の表記にいつの間にか変わっていることに気付いた。日本のビールにありつけなかった20年ほど前に比べれば隔世の感で、一消費者としては大歓迎。確かにどれも日本で慣れ親しんだ味で、素直に「国の味だ~」と喜んでいただいた。

 韓国では輸入ビールがシェアを伸ばしており、日本の商品の売れ行きも好調だ。その有力市場に先月、サッポロ系の高級ブランド、エビスビールが参入した。もちろんこちらも日本産。日本の水で作られたビールは、さらに韓国の消費者ののどを魅了し続けている。(名村隆寛)

http://www.sankei.com/world/news/171009/wor1710090015-n1.html