死の哲学

トロッコ問題と複線ドリフト

このネタ、もう散々言い尽くされて今更感があるわけですが。 ja.wikipedia.org en.wikipedia.org knowyourmeme.comこの「解答」、いつから言われ出したのかと思って、ざっと検索してみた限りでは、これがいちばん古かったです。トロッコ問題のまともじゃない…

「烈士」と「義士」の用法と用例

確かに、なるほどー。ただ、そこをはみ出して使われてる用法も、けっこうありそうではあります。“柳寛順は「烈士」であり、安重根は「義士」ですね。どんな違いがあるかですって? 節義を堅く守り、(国に)忠誠を尽くし、死によってその偉大さを知らしめた方…

桑名の祟り:せいぜいたたられればよろしい。

そんな議論を、無視したければすればよろしい。先人の経験に学ばないのも、率先して祟られにいくのも、個人の自由の範疇ですからね。d.hatena.ne.jp 2016.2.26 11:45更新 【関西の議論】これはタタリか、市職員が事故・病気・汚職逮捕…信長由来「落ち武者の…

「葬送と死生観の変化をめぐる日韓比較研究の試み」

へー。面白そうな企画ですねえ。第20回研究大会(2015年度)「葬送と死生観の変化をめぐる日韓比較研究の試み」 - 比較日本文化研究会まあ、これがあるのを知ったのが今日なので。もう少し早く知ってれば、多少無理して覗きに行ったかもしれません。あとで報告…

映画「先生と迷い猫」を観る。

特にネコ好きというわけではないのですが、興味があって観てきました。http://www.sensei-neko.com/この作品で一番のクライマックスは、校長先生が捕獲器に入れたモノでしたねえ。奥さんが帰ってこない以上、ミイももう帰ってこなかったかもしれません。けれ…

たま駅長、天国から追い返されていた。

すみません。たま駅長のツイッターはフォローしてなかったので、知りませんでした。マジですか。「えらいこっちゃ、たま駅長、死んでなかったらしいでー!」「な、なんやてぇー!!!」…みたいな会話がありそうなお話です。ともあれ、そうとなれば、たま神社…

飛田新地で感じたことを言葉にしてみる。

飛田新地で感じたこととは、いったい何だったのか。相変わらず考えています。どう言葉にすればいいのか。日本最大級の遊郭の建物が今も150軒以上残る「飛田新地」に行ってきました - GIGAZINE社会学的な切り口というのは入り口としては有効だし、結局はそこ…

「週刊ポスト」のお墓記事

以前、「女性セブン」のお墓記事をクリップしたことがありますけど、「週刊ポスト」の方にも最近立て続けにこうした記事が出ています。こうした週刊誌の読者にニーズのある話題、ということなのでしょう。「女性セブン」のお墓記事記事はたくさんありますけ…

光州事件と第2延坪海戦

ここで継続的に取り上げている戦争記念館から説き起こされた下の記事。戦争記念館のある三角地、実はちょっとディープな街!? - ソウルナビ戦争記念館は止まらない。主題となっているのはクラウドファンディングによる映画製作という話ですが、そこで出てく…

「女性セブン」のお墓記事

ネット上で見かけた一連の記事。日韓の間で共通する変化の背景や、それぞれで異なるトレンドなど、参考になるところの多い記事です。 今注目の永代供養墓とは? その種類と価格、人気理由を解説 2013.03.16 07:02 お墓は誰もが最後に入るもの。今注目されて…

死に遅れているということ

イッソサッサトシネバイイ、ノニ、マダイキテイル。こうなると、死ぬことはそんなに怖くありません。他人様の評価も気になりませんし、ワガママも言いたい放題に言えます(実際には言えませんけど)。私がいないと動かないことがあっては、迷惑を残します。…

阪神大震災17年

昨日取り上げた朴鍾哲の死から25年。そしてこの大震災から17年。改めて振り返れば、ずいぶん遠くまで来てしまったようです。そこで切断されてしまった生と、いまだ生きながらえている私との間。時が過ぎればこそなお、そのことを思わずにはいられません。 阪…

未去人(みきょじん)

文字通り「いまだ去らない人」という意味で、本来譲るべき場所や地位を譲ることなく占め続ける者を指す。字義としては「未亡人」に通じる。ここに見られる「占有」という行為は、他者との間で倫理的問題として提起され得る。そのような意味での倫理的態度を…

「読む」か、それとも「聞く」か

「URAKARA」の第8話、私は「死せる者の恨みと生ける者の感謝」のお話だと読みました。ひねりゼロですね。こちらのニュースは、読む以前に、聞きました。こうしてみると、「読む」のと「聞く」のとは、明らかに違います。 自殺した女優、「31人に100回以…

無理を通さねばならぬ。

言わなきゃ分かんない?確かにそらそぉでしょ。でもね。言わなきゃ分かんないことを分かんないといけないこともあれば、言わなきゃ分かんないことを分かんないことがその人の罪や致命傷になることもあるんよね。 見えないものも見ねばならぬ。会えない者にも…

執着

「執着しない」とおっしゃる方には、何も申し上げることはありません。私は、執着します。強く、長く。他人も、自分も、傷つけるほどに。執着が失せる前に、自分が消えてしまうかもしれません。そうやって残った執着に、どう相対するか。そうやって残した執…

韓国における死生学

韓国においても、これから研究が進められていくのかも知れません。 記事入力 : 2010/07/18 09:11:33 【社説】今や「死の質」を問うべき時代に 英国の経済誌「エコノミスト」を発行するエコノミスト・グループの調査部門「EIU」は、生を終える際にどれだけ品…

八代目市川団十郎としてのパクヨンハ

先日のパクヨンハの葬儀において、日本人女性が大挙渡韓し、葬儀の次第を追いかけるという絵は、テレビでもよく流されていた。「あの人たちの嘆き悲しむ姿をどう見るか」というのは、日韓関係なり韓流ブームなり比較文化論なりにおいて、それぞれ問題にでき…

境界線の政治学

保守の本質とは具体的な人間関係の中で、葛藤(かっとう)に耐えながら合意を形成していくこと。本来、熱狂とは遠い存在なんです。 http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001004300005 境界線の向こう側に「敵」を設定して、あらゆる非をそ…

まず英語で考え…ない。

「あなたの考えていることを、英語で表現したらどうなる?」知りません。というより、わかりません。「(日本語で考えている)自分の考えを英語でも表現できる」というのは、確かにたいへん結構なことかもしれません。しかしそれ、逆から考えてみれば、「英…

芝生と自然

そう言えば、サッカー場の写真を見ていてふと思ったのですが。天然芝のピッチで行なわれるサッカーを、「自然のスポーツ」と言いますかね?まあ、ゴルフでもいいんですけど。サッカーのグラウンドやゴルフ場の芝生って、「人工芝ではない」という意味では確…

「死んでもいい」と思える知らせ

「死んでもいい」と「死にたい」とは似て非なるもの、なのだろう。「これで死んでもいい」と思える知らせを聞く喜び。「何かを引き継げた」と思える幸せ。 「もう死んでもいい」と思えるようになるために、人は生きているのかも知れない。「死にたい」と思う…

「こんなお墓に入りたい!」その他、関連リンク

先に書いたことの続きで。くだけた座談会ながら、やはりこれも参考になるところが多いです。こんなお墓に入りたい!(全4回) - ほぼ日刊イトイ新聞長江曜子さんも、韓国の葬墓について研究業績のある方ですね。また韓国に関しては、共同通信の平井久志さん…

国際ワークショップ『最近の葬墓地をめぐる詩学と政治学:韓・台・日からの「喪ノ学」事始』

昨日のメモを書くためにちょっと調べものをしようとしたときに知ったのですが、ちょうどそれに関係するようなワークショップが開かれるとのこと。 国際ワークショップ 『最近の葬墓地をめぐる詩学と政治学:韓・台・日からの「喪ノ学」事始』 (The Poetics …

「어제보다 오늘 더(昨日より今日もっと)」/김종국(キムジョングク) 

www.youtube.com 영원히 단 한 사람만 바라볼 수 있나요 永遠にただ一人の人だけを見つめられるかな 나 자신보다 아낄 수 있나요 自分自身より大切にできるかな 그 누가 내게 물어도 대답할 수 있어요 その誰かが自分に尋ねても答えられるかな 나의 사랑 그…

『中国新聞』8月6日のコラム

記念館との関連で思い出されたのが、『中国新聞』のこのコラム。 遺族は死者から何を受け取り、自らの生の後に何を遺そうとしているのか。それを受け取った人々はどうするのか。 この営みの中に、「死者とのコミュニケーション」というものが垣間見えるので…

たなばた

どんなことがあったって 君の幸せ 願ってる それが勇気になって 生きていける ホント、そうです。 そして、さらに言えば、それが勇気になって、死んでいけると思うのです。 まあ、今年の七夕は、旧暦でやっても8月26日らしいんですけど。時季外れですみませ…

死者は辛いよ

つーか、けっこうしんどかったっす…。慣れないことをすると、こうなるのかも知れない。

死者の声

死者の声は、やたらと聞こえてきてはならない。死者の声には、むやみに答えてはならない。 世の中、そういうものである。

戦争の思想

しばしば言われることではあるが、かといって言うまでもないことではない。 本邦のおける改憲運動はこれまでも何度も書いたように「戦争ができる国」になりたいという人々の(あるいは無意識的な、あるいはあらわな)欲望を映し出している。 「戦争ができる…